2021年1月14日
資材や原料のリユース貿易などBtoBビジネスからBtoCリユースビジネスが垣間見える湯になった。
以前、中国の消費者観測の中では、中古品の購入カテゴリは家電やバイクなど、CtoCで多く見られていたが昨今では、ラグジュアリーブランド商品の取引もCtoCで多く見られる。一方で個人間での取引は模倣品への懸念もあり、国内での個人取引ではなく、SNSを通じて海外在住者から購入する消費者が増加。物流はEMSを使うなどで、安価に欲しいものを入手できるようになったが、税関検査が厳格になり、商品受け取り時での関税処理を行わなければならない状況にもなった。
同時期、日本中古ブランド買取会社の中国市場進出もあり、消費者の購買選択として、「関税を払うなら、より安全なところでの購入」へ購買思考が変わり、日系をはじめとするリユースブランド会社の越境EC店舗やライブコマースでの購入に流れが変わりつつある。
一方で、日系リユース会社の現地法人との合弁会社によるリアルショップが開店。店舗では販売の他、現地買取を行い、日本国内リユースビジネスモデルと同様のサービスを行う。鑑定士は日本で鑑定士として活動する人材を送り込み査定の定常化を狙う。また、別の日系リユース会社では中国の民間検査認証会社とMOUを締結し、ブランド品鑑定訓練センターを開設するなどで、マーケットとの親和性を作ると思われる活動も見える。
未だ中国のBtoCラグジュアリーブランドのリユースビジネスはブルーオーシャンだと思われるが、リユース商品が「中国のもの or 日本など海外のもの」かや、「個人からの購入 or 法人からの購入」など消費者の購入決定時に立たされる分岐点での差別化が鍵になると思われる。